アパレル業界って特殊な業界用語がたくさんあって、
最初はビックリすることや、慣れるのに時間がかかることが多いんですよね。
私も働き出した頃は初めて聞く言葉だらけで、覚えることが多くて苦労しました。
シーズン毎のトレンドによって新しい言葉が出てきたり、
新しいブランドやインフルエンサー、ショップ等もどんどん出てくるので、
アパレル歴10年経った今でも毎日が勉強です(笑)
業界用語が多い〜!
ということで、今回の記事では、
- アパレル業界用語を知りたい方
- アパレル業界に興味がある方
- アパレル初心者の方
- ファッション業界で働きたいと思っている方
に向けてご注文に関する『◯注』という5つの用語をご紹介していきます。
アパレル業界以外の方でも、この言葉を知っておくことによって、買い物の選択肢が広がるので是非ご覧になってみて下さい。
各用語について下の方にまとめて記載していますので、お急ぎの方は飛ばして『まとめ』をチェックして頂くのがおすすめです。
それでは早速本題に入ります
客注 (きゃくちゅう)
『客注』は、”お客様がご購入を希望している商品”という意味です。
お客様からお問い合わせがあった際に、店員同士のやり取りで使用される言葉です。
例えば、お客さんが店舗で赤いスニーカーのデザインを気に入り、希望のサイズが店頭に無かったとします。
販売員が他店舗に在庫確認し、その結果をお客様にご報告するという流れが一般的です。
他店舗に在庫確認をする際は、電話やメール等で
「客注(=お客様からのお問い合わせ商品)1件お願いします。
スニーカー(品番or品名)の赤(カラー)24cm(サイズ)ありますか?」
と問い合わせます。
このように、『客注』は他店舗の人に在庫確認を行う際のやりとりで使用する言葉です。
受注 (じゅちゅう)
『受注』とは、商品の生産前にオーダー形式で販売し、商品が完成してからお客様にお渡しするご注文のことです。
『予約販売』や『オーダー』と言うこともあります。
『受注会』や『受注販売』といった形で耳にしたことがある方も居るかもしれません。
例えば、人気商品が完売してしまい、再販売をする際に数量限定で再生産するようなケースや、
ブランドによっては展示会に顧客様を招待し、完全オーダー形式で販売をするといった場合もあります。
最近ではオンライン上でのWEB受注会を開催するブランドも増えています。
なぜこのような販売方法が注目されているのかというと、
オーダー形式で前もってご注文を頂くことで在庫過多を防ぐことができ、適量での生産が可能になるのでブランドにとっても工場にとっても、地球環境にとっても優しいサスティナブルな販売方法なのです。
また、お客様にとっても受注することで欲しい商品を確実に手に入れることができるので、買い逃しが無いことがメリットになります。
ブランドや商品によってはお客様自身の身体に合わせたサイズでオーダーできる場合もあります。
特注 (とくちゅう)
『特注』とは、注文したお客様だけに特別に仕立てる1点ものの商品のことです。
『オーダーメイド』と言われる方が一般的ですね。
例えば、オーダーメイドスーツという言葉を耳にしたことがある方も多いと思います。
ご注文のお客様の好みに合わせて生地やサイズ感などを微調整しながら仕立てるスーツのことです。
結婚式のウェディングドレスやタキシードについても、レンタルが主流とはなっていますが、オーダーメイドで仕立てる場合もあります。
また、アーティストや俳優、アイドルなどの衣装や、スポーツ選手のウェアやスポーツ用品もオーダーメイドの場合が多いです。
別注 (べっちゅう)
『別注』とは、セレクトショップ取り扱いブランドの商品のうち、そのショップでしか売られない限定のデザインの商品のことです。
具体的には、
セレクトショップ (売り手)がブランド(作り手)に対して
「うちのショップの顧客様が好きそうな感じで、素材は〜、色味は〜で作って下さい!」
などと注文した限定商品のことです。
例としてはこのような種類があります。
・カラー別注 =カラーのみを別注
・素材(生地)別注 =素材のみを別注
・型別注 =デザインそのものを別注
Tシャツやスニーカー、バッグ等、様々なアイテムが別注商品として販売されています。
一方、混同しやすい例として、ブランド(作り手)とブランド(作り手)同士の“コラボ” 商品が挙げられます。
この“コラボ”商品というのは2つのブランドそれぞれのデザインの特徴を落とし込み、コラボレーションした商品のことです。
最近ではGUCCI×THE NOTH FACEなど話題になりました。
発注 (はっちゅう)
『発注』とは、必要な備品等を注文することです。
具体的には、『備品発注』のシーンで使用することが主です。
アパレル業界に限らず、『備品発注』は様々な業種で行うものなので、イメージしやすいと思います。
お客様にに商品をお渡しするためのショッパーやハンガー、伝票や文房具など店舗運営に必要なものは本社に発注し、
本社で全店舗のものを一括注文して各店舗ごとに振り分けるといったケースが多いです。
まとめ
最後におさらいとして、
『◯注』という5つの言葉についての意味と使用シーンを復習していきたいと思います。
客注
お客様がご購入を希望している商品のこと
■使用シーン
他店舗の店員に在庫確認を行う時
受注
商品の生産前にオーダー形式で販売し、商品が完成してからお客様にお渡しする注文のこと
■類語
『予約販売』『オーダー』
■使用シーン
・人気商品が完売してしまい、再販売をする際に数量限定で再生産する時
・展示会に顧客様を招待し、完全オーダー形式で販売をする時
・オンライン上でのWEB受注会
特注
注文したお客様だけに特別に仕立てる1点ものの商品のこと
■類語
『オーダーメイド』
■使用シーン
・オーダーメイドスーツ
・結婚式のウェディングドレスやタキシード
・舞台、コンサート、ライブなどの衣装
別注
セレクトショップ取り扱いブランドの商品のうち、そのショップでしか売られない限定のデザインの商品のこと
■種類
・カラー別注 =カラーのみを別注
・素材(生地)別注 =素材のみを別注
・型別注 =デザインそのものを別注
発注
必要な備品等を注文すること
■使用シーン
・備品発注
アパレル業界で使用される『◯注』という5つの言葉について
なんとなくイメージを掴んで頂けたでしょうか?
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